いささか唐突ですが、最近、農業について考えています。考えているだけでなく、農家さんと消費者さんをつなげる活動を始めました。
それ以前にも、農業に仕事で関わることは多少ありました。その中で、日本酒については、もう3年以上関わってきました。
当初はあまり日本酒を飲む習慣がなかったのですが、うまい日本酒はうまいのだということは知ってはいました。
蔵元様を訪ねて、その酒造りにふれる体験をして、お話を聞くなどして、日本酒にとって最も大切なものは水である。だから良い水のある地域で名酒がつくられるということを知りました。そして、山田錦などの有名な酒米の他に、その土地の米も使われるということを知り、水と米がその土地の風土で日本酒になるということの価値をその場所で飲んでみて実感したのでした。それから麹、酵母の働きの不思議さにふれました。酒は微生物によりつくられる。そのことを千年以上、あるいはもっと前から日本人は、あるいは古代人は、縄文人は発見し、今まで続けてきたのです。
酒造りの体験もさせていただきましたが、その後、田植えと脱穀も別の農家さんで体験させていただきました。酒米になる米です。米作りの体験もはじめてでした。田んぼが思った以上に深いことを知りました。長靴で入ると足が抜けなくなりました。田んぼにはカエルなど生き物もいました。農薬を使うことを避けている農家さんでした。
その頃、ちょうどネットなどの情報を見て、農業についての問題に関心が高まりつつありました。
事実として、日本の食料自給率は38%に満たないということ。種の自給率は1割程度。これでは国際的な危機により輸入が制限された際、食料が持たなくなります。
また、農薬の問題があります。有名なのはグリホサート(ラウンドアップ)の問題があって、広く使われていますが、WHOの下部組織が発がん性を認めました。使用禁止にしている国とそうでない国があります。日本では規制されていません。また、ネオニコチノイド系農薬、殺虫剤がありますが、これも環境への影響が懸念されています。日本では使用禁止になっていません。そのため、有機農法が注目されていますが、消費者に判断は委ねられている状況です。わたしが農業体験させていただいた一つの農家さんは無農薬無肥料でした。こうした農法はとても難しく、また、生産が安定しないため、やっている農家さんは限られています。その歴史も少し調べました。福岡正信は自然農法を提唱し、「わら一本の革命」を記しました。これはまだ現時点で読んでいません。早いうちに読もうと思います。
そうするうちに食への関心も高まり、和食中心になり、グルテンフリーになり、小麦を食べなくなりました。それから極力、植物性油、砂糖、乳製品も摂らなくなりました。加工肉も食べません。できるだけ、加工されたものを避けるようにし、また、国産の農作物を食べるようにしています。大豆も国産が使用されていることを確かめて購入しています。
まだまだ、完全にオーガニックな食事にはなっていません。外食することもあります。しかし、体の変化があり、あまり疲れなくなり、皮膚の調子が良くなりました。特に掌に子供の頃からよくできる湿疹が出なくなりました。風邪もひきますが、長引きません。これは驚くべき変化でした。
今後も農業、食、日本酒について、様々な場で発信していきたいと思います。